水槽で育てたい! 活着も! アクアリウムでヤマサキカズラを育てよう

水槽で育てたい! 活着も! アクアリウムでヤマサキカズラを育てよう

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The Scaper’s Roomはアクアリウムの知識を深め、楽しむための情報メディアです。公式YouTubeチャンネルでは水草水槽やアクアテラリウム等のセットアップ動画を投稿しています。ぜひご覧ください!

今回ご紹介するヤマサキカズラを用いたオープンアクアリウムの立ち上げ動画も併せてご参照ください。

ヤマサキカズラは、根だけが水に浸かっている状態で成長することができるつる性の抽水植物で、水草水槽やアクアテラリウムに向いています。今回はそんなヤマサキカズラについて、アクアリウムに取り入れることのメリットと、育成方法を解説します。

1. 高い水質浄化能力

植物は根から水や栄養を吸収し、茎や葉に行き渡らせています。ネイチャーアクアリウムでは魚の排泄物が栄養分として水中に漂い、コケや水質悪化につながります。このような水の汚れはフィルターによって取り除かれますが、水草にも水質浄化能力があります。水草が健康に繁茂した水槽であれば、フィルターのろ過能力が多少低くても水が綺麗になるのです。

このような自然の浄化能力を利用するのがネイチャーアクアリウムのコンセプトですが、自然界では水中だけでなく、水上、樹上に至るまで地球のあらゆる場所で有機物の交換が行われています。よって植物を水上に展開させるオープンアクアリウムスタイルはとても理にかなっているのです。ヤマサキカズラは根は水中、茎と葉は水上に展開するため、水中の余分な栄養分を水上展開に用いてくれます。よって水槽の水が綺麗になるのです。

2. 自然感の演出

サキカズラの葉は細長く、光沢のある緑色です。モスや流木と合わせるとそれだけで自然な雰囲気になります。根は真っ白で、水中に入り乱れるように伸びていきます。やや雑然としますが、個人的には根が複雑に絡み合う様子も自然で良いと思います。モスやミクロソリウムなどが活着している流木に絡みつく様子はまさに魚の生息環境を再現しているような風景です。

3. 育成難易度が低い

キカズラは初心者向けの植物として紹介されます。上記の通り土が不要で、水だけで育つことから非常に使い勝手の良い植物といえます。簡単に言うと「ほっといても育つ」タイプの植物です。湿度も水草の水上葉ほどシビアではなく、50%以上あれば枯れることはありません。しかし、水中に根が浸かっている状態を保つ必要があるため水位には気を遣いましょう。

また照明は一般的なアクアリウム用で問題ありません。室内の照明だけで育てられるため観葉植物としても人気が高い植物です。

ヤマサキカズラの育て方

水に挿せばOK

すでに述べたように、ヤマサキカズラは根が水に浸かっていれば育つことができます。したがって特別な育成方法があるわけではありません。購入後は水槽の水に挿しておけば大丈夫です

増えたヤマサキカズラは根がついた茎をカットすることで株分けできます。切った株は再び水に挿しておきましょう。

活着

ヤマサキカズラを活着させる際は水生のシダやモス類と同様に流木に糸で巻き付けます。その際に根や茎の一部が水中、葉を水上に展開できるように位置を調整し、レイアウトを工夫することでオープンアクアリウムの水上部に葉が展開するレイアウトを作ることができます。

ヤマサキカズラにおすすめのライト

ヤマサキカズラを水槽で育てる際は水槽上部に開放感のある照明がおすすめです。水面から照明までの距離をあけることで、葉が大きく展開します。観葉植物用のライトなどもおすすめです。大きくなりすぎた葉は水中の植物への光を遮ってしまうので適宜カットしましょう。

まとめ

ヤマサキカズラはやや高価な植物ですが、とても育成が簡単でよく殖えるので、小さな株でも水景に取り入れることをおすすめします。見た目も綺麗で水質浄化能力も高い、まさに一石二鳥ですね。

  • ヤマサキカズラは水を綺麗にする
  • 簡単に自然感を演出できる
  • 育成難易度が低い
  • 水に挿しておくだけで増やせる

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