小型水槽でもここまでできる! 水草レイアウト作例集

小型水槽でもここまでできる! 水草レイアウト作例集

普段60cmや90cmの水草レイアウト水槽やアクアテラリウムを紹介していると、視聴者の皆さんから「難しそう」といった感想をいただくことが多々あります。しかし、実際には難しいことはなく、水草の生命力に任せれば誰でも簡単に完成度の高い水景が作れます。それではどうして「アクアリウムは難しい」という印象を持たれてしまうのか。理由の一つは水槽を部屋に置くこと自体にハードルの高さを感じてしまっていることではないでしょうか? 確かによく初心者におすすめされる60cm水槽の場合、専用の台が必要なので部屋に置く際は家具が一つ増えるような感じです。加えてコンセントの近さや日当たりを考慮すると置くのは少し難しいかもしれません。

そんなとき、「小さい水槽なら置けるかも!」と考える方は多いのではないでしょうか。小型水槽ならばカウンターや机に置くことができ、手軽に楽しむことができます。小さい水槽だからといって本格的なレイアウトができないわけではありません。今回は僭越ながら、僕が今まで作成した小型水槽のレイアウトを初心者向けに解説とともにご紹介していきたいと思います。

作例1. 侘び草を沈めるだけ! 簡単、低予算レイアウト

水槽サイズ:W30×D18×H24(cm)

幅30cmの水槽に白い砂を薄く敷き、侘び草エキノMIXを一つ沈めただけのレイアウトです。侘び草を囲むように小石を置いています。このレイアウトではソイルや大きい石、流木を使用していないのでかなり低予算で作ることができます。水草についても、侘び草(多種多様な水草が土のベースに高密度で植えられたもの)を沈めているだけです。通常種類ごとに欲しい水草を買うと数千円になってしまいますが、「特に種類に拘らないからたくさんの水草を育てたい」ということであれば侘び草(2,000円前後)を一つ買うだけでも写真のようなボリュームを出すことができます。一般的なポットで束になって売られている水草は一束500円ほどですが、密度を考えると侘び草の方が圧倒的にお得です。

この水槽の立ち上げの様子はブログで解説しています

作例2. 山水石で作る本格的な石組みレイアウト

水槽サイズ:W30×D18×H24(cm)

ADAの人気レイアウト素材、山水石で三角構図のレイアウトを作りました。石の配置については大型水槽で作る場合と同様、基本的な石組みになっています。前景にはグロッソスティグマ、石の隙間にはヘアーグラスを植栽し、自然感を演出しています。自然界でも石と石の間に植物が密集している光景が見られますが、水槽内でもそれを意識するだけで脱・素人の水景になります。また、大型水槽に適した大きさの石を用意するのはやや難しいですが、小型水槽ならばどんな石でも絵になります。ぜひ挑戦してみてください。

作例3. 大きめの溶岩石を利用したレイアウト

水槽サイズ:W36×D22×H26(cm)

水草を植えられるスペースは低床だけではありません。時には石の窪みに植えたり、表面に活着させたりすることで立体感のある水景を作ることができます。この写真の水景ではADAの雲山石Mサイズの穴にソイルを入れ、ヘアーグラス、オーストラリアン・ドワーフヒドロコティレを植えています。このサイズの雲山石は60cm水槽には小さすぎる印象ですが、小型水槽ならなむしろ迫力のあるサイズ感です。座りが良く、置くだけで映える石ですので初心者の方に大変おすすめです。

作例4. メダカの泳ぐ和風レイアウト

水槽サイズ:W30×D18×H24(cm)

通常の石組みレイアウトに抽水植物のフイリアンペライとシラサギカヤツリを植えました。縦に伸びる細長い植物は涼しげな印象を与えるため、優雅に泳ぐメダカがよく似合います。

いかがでしたか?この記事、動画を通して小型水槽の魅力が伝われば幸いです。他にも世界には小型水槽でハイレベルなレイアウトを作っている方がたくさんいるのでインターネットやSNSで調べてみることをおすすめします。動画で作り方を見てみると意外と簡単にできることがお分かりいただけるかと思います! ネイチャーアクアリウムは誰でも手軽に自然を感じられる趣味ですので、ぜひ大きさで諦めずにできる範囲の水槽サイズでお楽しみください!

ネイチャーアクアリウムの作り方はこちら→

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