徹底分析! インスタ映えするアクアリウムの撮り方 水族館にも応用可!

徹底分析! インスタ映えするアクアリウムの撮り方 水族館にも応用可!

2020年4月から運用を開始した僕のインスタグラムですが、おかげさまで2021年8月9日にフォロワー数2万人を達成することができました。初投稿から1万人まで約11ヶ月、そこから2万人までは約4ヶ月という成長の速さに自分でも非常に驚いています。僕はアクアリウム業界に入っているわけでもなく有名人でもありません。本当にただのアクアリウムをやっている一般人です。そんな僕でもたくさんの人に作品を見ていただけるようになったことに現代SNSの影響力の大きさを感じます。インスタで寄せられる質問やコメントの多さがきっかけでこのサイトやYouTubeチャンネルを立ち上げるに至ったので、今の自分があるのはみなさんのおかげと言っても過言ではありません。本当にありがとうございます。これからも水景、写真、そして発信する情報の質を上げていきますのでぜひご期待ください。

さて、この記事では僕が1年以上毎日投稿をしてきた中で得たデータを元に人気の出る写真とそうでない写真の違いについて解説したいと思います。毎日アクアリウムの投稿を続けてきたおかげで2021年8月現在投稿の数は500を超えています。その間気づいたのはたくさんの「いいね」を得た写真には共通点があるということです。今回はインスタのプロアカウントで閲覧できるインサイト(分析ツール)をもとに500件以上の写真の反響を分析していきます。水槽の撮り方について詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください!

注意していただきたいこと

この記事はアクアリストに好まれる写真の撮り方を紹介しています。よって写真の芸術性には触れていません。また、「このような写真がインスタ映えする」という書き方をしますが、これはあくまでデータ上そのような写真が多くの「いいね」を得ているということにすぎません。そもそも「SNSウケの良い写真=良い写真」とはかぎらないと思っています。よって写真家などの考える(芸術的な意味で)良い写真とここでご紹介している写真にはギャップがあると考えられますので、その点に気をつけて読んでいただきたいと思います。インスタは写真の良さを競う場ではありません。たくさんの「いいね」を得ることに必死にならず、できる範囲で楽しみましょう。実はそれが一番のインスタ映えのコツなのではないかと感じています。読者のみなさんには「いいね」数にとらわれず純粋に作ったアクアリウム作品を共有する喜びを感じていただきたいと思っています。その際にやはり多くの人に見てもらえた方が楽しさも増すと思いますので、僕の持っているデータからどんな写真が多くの「いいね」を得ているのか(「いいね」が多いと露出度が上がるため)をご紹介したいと思います。

この記事の意図を申し上げたところで次の章から具体的な方法について解説していきます!

インスタ映えする写真とは?

アクアリウムの写真に限らずそもそもインスタ映えする写真とはどんなものなのかについてお話しします。とはいえこれについてはすでにさまざまな記事が存在するので、そちらを検索していただいた方が有益な情報を得られると思います。僕は写真に関しては素人なので専門的なことは詳しくありませんが、経験からいえることは「シンプルな写真が一番人気」ということです。

シンプル=わかりやすい

以下の2枚の写真をご覧ください。

これらの写真はどちらも東京にある乃木神社の風鈴を写したものです。なんとなく2枚目の方が「良い写真」と感じるのではないでしょうか。1枚目は背景の簾、左下に写っている白と赤の置物など情報量が多くごちゃごちゃした印象です。一方2枚目は1枚目に比べて被写体が「風鈴である」ということが認識しやすいと思います。「何が写っているのか」が分かりやすい写真ほど人は好意的に捉える傾向にあるので、インスタにおいても「シンプル=わかりやすい」を意識することが重要です。
また、これはインスタ特有の問題だと思いますが、SNSは一つ一つの投稿をじっくり見るというよりは次から次へとスクロールすることが多いので、一瞬で写真の意図を伝えることが必要になります。

シンプルな写真の撮り方

写真の意図を明確に伝える方法は写したいもの以外は写さないことです。特にアクアリウムの場合は被写体が水槽と決まっているので、水槽以外の家具等はなるべく写らないようにしましょう。理想は無地の壁の前に水槽が置いてある構図です。また、水槽を複数持っている場合は隣の水槽が写り込んでしまうことがありますが、できる限り本命の水槽以外は写さないほうが良い結果が出ています。

「いいね」が多い写真の共通点

斜め上から

上は僕の今までの投稿をリーチの多い順に並び替えたものです。ご覧の通りこれらの写真の共通点は「斜め上から撮影している」ということです。具体的にこの角度が良いということはありませんが、水面を写すイメージで撮ると良いです。なぜ水面が写っている写真が好評なのかはわかりませんが、個人的には箱庭感があるからではないかと思います。小さなガラスの中に世界が広がっている感じがアクアリストの心をくすぐるのではないでしょうか。

小型水槽

「小型水槽はインスタ映えする」と言い切ってしまうと誤解を与えてしまうかもしれませんが、データ上は幅30cmほどの小型水槽が好評です。これはおそらく大きい水槽はどうしても引きで撮るため背景に余計なものが写り込んでしまうことが多く、上で書いたようなシンプルな写真を撮るのが難しいためだと思います。小型水槽ならば写真に写る範囲も狭くて済むため画面内の水槽以外の要素を簡単になくすことができます。よりわかりやすく説明するために2つの写真を比較します。

上は60cm水槽、下は30cmキューブ水槽です。60cm水槽の方は水槽全体を写すために引きで撮らなければいけない分隣の水槽が写りやすくなってしまっています。一方30cmキューブの小型水槽ならば画角が狭い分写り込みは防げて水槽のみを撮ることができます。もちろん主役は水景であって好みは人それぞれのため絶対に水槽以外のものが写ってはいけないということはありませんが、シンプルさでいえば下の写真の方がよく撮れているといえます。ですので大型水槽を撮影する際はなるべく家具のないひらけた場所に水槽を設置することをおすすめします。

石組

水槽の中身に関しては作る人の自由なのであまりこうした方が評判が良いということは書きたくありませんが、データ上は石組レイアウトが僅かな差ではありますが流木レイアウトよりも好評のように感じます。これもやはりシンプルであることが大きな理由だと思います。

こちらの写真はインスタを始めてから間もないころに投稿したもので僕の出世作ともいえる写真です。たくさんの通知が来て驚いたのを覚えています。「シンプルなレイアウトが好き」というコメントを多くいただいたのでやはり水槽内を単純な作りにすることは良い写真を撮るために有効だと思います。しかしこれに関しては流木レイアウトとの差はとても小さいので、そこまで石組に拘らなくても良いと感じました。ですので貪欲に「いいね」を貰いたい方は「小型水槽+石組」の組み合わせで挑戦してみてはいかがでしょうか。

それでは撮ってみよう

カメラはスマホでOK

ここまで写真の角度、構図に重きを置き、カメラの性能、画質には触れずに解説してきました。ご覧の通り上記の内容はカメラの性能に関係なく達成できるものです。よってスマートフォンのカメラで十分にインスタ映えするアクアリウム写真が撮れます! 実際僕もフォロワー数が1.8万くらいまではずっとiPhoneで撮影していました。もちろん高性能なカメラを使えばスマホよりも綺麗な写真が撮れるのでぜひいろいろ試してみてください。

背景を綺麗にして斜め上から撮影する

画面内には水槽以外のものを極力写らないようにします。水槽横に置いてある小物はどかしましょう。特にガラス越しに水槽の後ろに置いてあるものはないようにしましょう。そしてできる限り家具が写らない角度を探して撮影します。インスタは画面の縦横比が1:1なので画面端の多少の写り込みならばトリミングで対処できます。

フォロワーが増えるときは動画を投稿したとき

ここまでは「いいね」の数に注目して傾向を考察してきました。しかし実際のデータ上では最も新規フォロワーを獲得している投稿はアクアリウムのメイキング動画です。特にリール(30秒以内の短い動画投稿機能)で水景を作る様子を投稿すると毎回普段よりも反響が大きいです。レイアウトの最中にカメラを回して後から編集するのは大変な作業ですが慣れてきたらぜひ挑戦してみてください。

(がっつり集客したい人向けに)できるだけ多く投稿しよう

インスタで人を集めるためには継続的な投稿が必要です。せっかく同じ趣味を持った人と交流をしたくても露出度が低ければ見てもらえる可能性は低くなってしまいます。そこで一番有効なのはたくさんの写真を投稿することです。理想は1日1回の投稿です。SNSは常に多くの人々が投稿していて、古い投稿は下へと流れていくため継続的な投稿により人の目に付く位置をキープすることができます。また、投稿の数が多ければそれだけ多くのデータが集まるため反響の大きい写真の傾向を見つけやすくなります。「たくさん投稿したらうるさいと思われるのではないか」「同じような写真になってしまう」と心配する人もいますが、SNSは良くも悪くも他人に無関心です。そこまで人のプロフィールを熱心に見て追っている人はいません。常に新規のフォロワーを増やしたい場合は気にせずどんどん投稿することをおすすめします。

最後に

ここまで僕の経験に基づくアクアリウムのインスタ映えについての考察を読んでいただきました。技術的なお話が多くなりましたが最後に伝えたいことは、何よりも楽しむことが大切だということです。作品を公の場に出すことはある意味評価されるということなので「いいね」の数やコメントが気になってしまう気持ちは理解できます。しかし、「たくさんいいねがついているから良い写真」、「フォロワー数が多い人は偉い」ということはまったくありません。ここまで投稿を続けてきて分かったことは、「人々は自分が思っているより自分に無関心である」ということです。「SNSなんてそんなもん」と気楽に続けることをおすすめします。特にインスタの場合は文章を読まない人もたくさんいます。中には書いてあることをコメントで聞いてくる人もいます。それくらいちゃんと見ていない人が多いのです。

この記事ではどんな写真が好評だったかをご紹介しましたが、インスタを楽しむためにはやはり自分の気に入った写真を投稿することが一番です。自己満足でいいのです。僕の場合は自己満足でインスタを続けた結果、気づいたらいつの間にか2万人以上が僕の写真を気に入ってくれていたような感覚です。無理にかっこいい写真を投稿する必要はないと思います。趣味の世界ですので楽しむことを一番に考えましょう!

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