雲山石を使ったオーソドックスな60cm石組みレイアウト〜制作過程から完成まで〜

雲山石を使ったオーソドックスな60cm石組みレイアウト〜制作過程から完成まで〜

雲山石は溶岩石に直径5cmほどの穴を人工的に開けたレイアウト素材で、穴の中に水草を植えられるのが大きな特徴です。ゴツゴツした質感で底面は平らになっているため座りが良く、置くだけでかっこいい石組みレイアウトが完成します。今回は60cm水槽を用いて雲山石をメインに据えた石組みレイアウトの制作過程をご紹介します。

1. 雲山石を配置し、低床を盛る

ソイルはADAのアマゾニアver.2を使います。ある程度敷いた後にメインとなる大きな雲山石を中心よりも右側に配置しました。今回は三角構図にするために雲山石の背後にソイルを盛り、右側の土壌が高くなるようにしました。石組みレイアウトは素材がシンプルな分、低床の高低差を大袈裟につけることでダイナミックな表現を目指します。

2. 小石を配置する

大小様々な雲山石を配置しても良いのですが、今回は比較的安価で質感の似ている溶岩石も混ぜて組みました。その中のいくつかにウィローモスを巻きつけて配置することで自然感を演出しています。また後ろにいくほど小さな石を置くことで遠近感の演出も狙ってみました。

3. 植栽

前景にはグロッソスティグマを植え、中景にはブリクサ・ショートリーフ、オーストラリアン・ドワーフヒドロコティレ、ベトナムゴマノハグサ、後景にヘアーグラスを選びました。特に石と石の間や大きな石の際に多様な中景草を植えることで自然感を高め、雑然とした雰囲気を演出しました。

そして雲山石最大の特徴である彫られた穴にはソイルを流し込み、ヘアーグラスやヒドロコティレなどを混ぜて植えました。

ベトナムゴマノハグサの育て方の記事はこちらから

4. 完成

植栽後に注水し、フィルターとCO2、照明を設置して完成です。フィルターはADAスーパージェットフィルターES-300、照明はADAアクアスカイG601を使用しています。レイアウトがシンプルなので陰になるような箇所もなく、そこまで強力な照明を用いなくても2ヶ月ほどで写真のように成長しました。特に後景のヘアーグラスがとてもよく伸びています。

今回は60cm水槽でオーソドックスな石組みレイアウトを作りました。雲山石は置くだけで様になるので初心者の方にもおすすめです。

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