ミズトクサを小型水槽で育ててみます。やっぱりメダカに似合う

ミズトクサを小型水槽で育ててみます。やっぱりメダカに似合う

水面から植物が水上に展開するアクアリウムって憧れますよね。植物によっては水陸両用のものや抽水状態で育つものもあるので、そのような植物を取り入れることで自然な水辺の雰囲気を再現できます。当サイトでは過去にヤマサキカズラをご紹介しましたが、今回は細長い形状のミズトクサを購入してみたので育ててみようと思います。ビオトープに使用されることが多いですが、意外と水草水槽とも相性が良いことがわかりました。

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立ち上げ

使うのは30cm水槽

ミズトクサはヤマサキカズラやポトスと異なりソイルに植える必要があるので、なるべく低床から水面までの距離が短い小型水槽を使用しました。深い水槽だと完全に水没してしまうため盛り土が必要ですが、そもそも水槽でうまく育つかわからないので今回は低コストで作れる小型水槽を用います。

レイアウト

今回はソイルと化粧砂を前後で敷き分けるために水槽内に石垣を作って仕切りました。低床はJUNプラチナソイルとADAラプラタサンドを使用します。そこに大きめの流木を水面から飛び出るように配置し、モスを巻き付けます。

植栽

今回はアヌビアスを中心に植栽をしました。石の隙間にはアヌビアスナナ・プチ、流木にはアヌビアス・ランケオラータを活着させます。ランケオラータはやや大ぶりですが葉が細長く、モスなどと合わせると自然感を演出できるので今回のレイアウトに取り入れてみました。

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ミズトクサは後景に植栽

購入したミズトクサをポットから出し、軽く土を落として水槽に植栽しました。根が太くて植えるのに苦労しましたが、ピンセットでソイルに差し込み、上から数センチソイルを被せ、根本を石で固めました。これで浮いてくることはないでしょう。今回購入したミズトクサはサイズ感がちょうどよく、草の3分の1が水上に出る感じになりました。またソイルが吸着系のため固形肥料を少し足しました。水草用なので効くかはわかりませんが、多少の効果はあるでしょう。

育成

成長が遅い

やはりソイルの栄養が少ないのか、それとも厚みが足りないのか2、3週間ほど経過しても成長があまり見られません。しかし枯れる雰囲気はないのでしっかりと定着はしているようです。ちなみに水温は24℃前後で、アヌビアスは順調に成長しています。結果的に主役はミズトクサではなくアヌビアスになってしまいましたが、これもまた水草水槽の面白さですね。

メダカに似合う

抽水植物はメダカとの相性が抜群だと改めて感じました。縦に長いミズトクサは水槽内外に爽やかな雰囲気を作ってくれるので、メダカと組み合わせるととっても涼しげです。まだ早いですが、夏にこのような水景を作れば視覚的に暑さを和らげられるのではないでしょうか。和室にも似合いそうです。

まとめ

ミズトクサを用いた水草水槽の作例は少ないですが、水槽で育てることは可能であることが今回わかりました。しかし成長速度など改善点はあります。また今回の条件と異なる環境で育てた場合必ずしもうまくいくとは限りません。ミズトクサがアクアリウムで多用されるようになるにはさらなる検証が必要ですね。

The Scaper’s Roomはアクアリウムの知識を深め、楽しむための情報メディアです。公式YouTubeチャンネルでは水草水槽やアクアテラリウム等のセットアップ動画を投稿しています。ぜひご覧ください!

今回ご紹介したレイアウトの制作動画も併せてご覧ください。

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