The Scaper’s Roomはアクアリウムの知識を深め、楽しむための情報メディアです。公式YouTubeチャンネルでは水草水槽やアクアテラリウム等のセットアップ動画を投稿しています。ぜひご覧ください!
今回ご紹介するアヌビアス・ランケオラータを使用した水草レイアウトの制作動画も併せてご覧ください。
水草レイアウトの要は中景草であると言っても過言ではありません。中景には、前景と後景の繋がりを自然にする他にも、流木や石の際に個性的な水草を植えることで自然感を演出するという役割があります。
その中でも流木や石に活着する水草は、その育成難易度の低さから初心者から上級者まで多くのアクアリストに重宝されています。今回は水草レイアウトに取り入れやすく、自然感の演出にひと役買うアヌビアス・ランケオラータという水草をご紹介します。
基本情報
学名:Anubias lanceolata
照明:普通
CO2:なくても育つ
水質:弱酸性〜弱アルカリ性
水温:20℃〜28℃
特徴1:形状
アヌビアス・ランケオラータは他のアヌビアスと比べシャープな葉を持っています。それでもアヌビアスらしくやや丸みを帯びた形をしており、そのバランスが唯一無二の存在感を放ちます。自然感を出すためにはさまざまな形状の水草を無造作に組み合わせると効果的ですが、活着系の水草の中でもミクロソリウムとアヌビアス・ナナの中間のような形状のアヌビアス・ランケオラータを加えると、作為のない自然感溢れる中景ができあがります。
特徴2:育成難易度
アヌビアス・ランケオラータの育成難易度は他のアヌビアスと同様、非常に低いです。CO2の添加がなくてもゆっくりと成長します。また、光量もさほど必要ではなく、レイアウト素材や他の水草の影になる場所でも枯れることは滅多にありません。
特徴3:成長速度
アヌビアス・ランケオラータの成長速度は非常に遅いです。月に多くても3枚ほどしか新しい葉を出さず、そのため葉に苔がつきやすいです。対策としてオトシンクルスやヤマトヌマエビを投入することをおすすめしますが、アヌビアス・ランケオラータの葉はとても丈夫なので、直接手で苔を落としても良いでしょう。
育成方法
他の活着系の水草と同様、糸を使って流木や石に根を巻き付け、水中に沈めるだけで育てることができます。水質にもさほど敏感ではないので、低床はソイルでも砂でも大丈夫です。葉がとても丈夫のため金魚の水槽でも育てることができますが、尖った葉の先端で金魚のヒレが傷つけないよう注意が必要です。
照明は一般的な水草水槽に用いられるものであれば問題ありません。光量が少ない環境でも枯れることはほとんどないので、あまり強い照明をお持ちでない方にもおすすめの水草です。
CO2の添加はなくても育ちますが、添加すると少し成長が早くなり、枯れる確率も下がります。
まとめ
アヌビアス・ランケオラータは知名度が低く価格も高めですが、育成難易度が低く自然感の演出に適した水草です。ぜひ水草レイアウトに取り入れて、レベルアップした水景を作ってみましょう!
- 他のアヌビアスと比べシャープな葉
- 自然感溢れる中景が作れる
- CO2の添加がなくても育つ
- 照明が弱くても育つ
- 苔がつきやすいため対策が必要
- CO2を添加すると成長速度が上がる
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