初心者向け! 熱帯魚の飼育方法を丁寧に解説

初心者向け! 熱帯魚の飼育方法を丁寧に解説

熱帯魚の飼育は昔から人気があり、手軽に飼えるペットとして広まっています。加えて最近の外出自粛により家で楽しめる趣味が注目を浴びており、アクアリウムを始める人が増えているそうです。そんなアクアリウムブームとも言える現代ですが、初めて熱帯魚を飼う方には難しく感じることも多いと思います。この記事ではそんな初心者の方に向けて熱帯魚の飼育方法を丁寧に説明します。ぜひこの記事を読んでお気に入りの熱帯魚との生活を始めてみてください!

1. 熱帯魚についての基礎知識

↑ラスボラ・エスペイ

熱帯魚とは

まず大前提としてここでご紹介する熱帯魚はすべて淡水魚です。つまり水道水で飼えるということになります。また本記事では小型の熱帯魚を想定して解説します。これは初心者向きの熱帯魚の多くが小型のためです。しかし、中型までなら飼育方法は大きくは変わりません。

どこで買える? 

人気の熱帯魚の多くは専門店、ペットショップ、ホームセンター、百貨店など多くの場所で入手できます。しかし、お店によって質に大きなばらつきがあります。できる限り評判の良い専門店で購入することが失敗しないためのポイントです。

また実は熱帯魚の通信販売も充実しています。特にオンライン最大手の「チャーム」は非常にしっかりとした梱包で元気な熱帯魚を自宅まで届けてくれるのでおすすめです。チャームで買う最大のメリットはとにかく安いことです。アマゾンにも出品されているのでぜひチェックしてみてください!

どんな種類がある?

熱帯魚はとても多種多様で、どれも個性的です。初心者向きの熱帯魚だけでも非常に多くの種類があります。その中でも人気な熱帯魚はネオンテトラ、カージナルテトラ、その他〇〇テトラ、グッピー、プラティ、ベタ、コリドラスなどです。また何種類かを組み合わせて混泳させることもできます(ベタは要注意)。

2. 飼育方法

必要な器具

水槽

まずは飼育するための容器を準備します。素材はガラスが最も綺麗でおすすめですが、アクリルやプラスチックなどさまざまなものがあります。大きさは大きいに越したことはありませんが、20cmキューブ水槽などの小型水槽でも十分熱帯魚を買うことができます。インテリアに合わせてお好みのサイズを選んでください。

フィルター

水を綺麗にするための濾過器です。種類はたくさんありますが、初心者におすすめのフィルターは内部式フィルターと外掛け式フィルターです。どちらも安価で、セッティングも簡単です。

照明

水槽内を明るくするためのライトです。絶対に必要というわけではありませんが、あると格段に見た目が良くなります。また、魚にとっても昼と夜の切り替えができたほうが生活リズムを作りやすいです。

低床

水槽の底に敷きます。おすすめは「ソイル」と呼ばれる水中で使うために加工された土です。これを使うと水質が多くの熱帯魚の好む弱酸性の軟水になるので管理が非常に楽になります。また、栄養を含んでいるため水草を育てる場合にも必須のアイテムです。

他にも砂利や砂も低床として使うことができます。水質に影響を与えないものがおすすめです。

ヒーター

熱帯魚はその名の通り熱帯地域に生息しています。よって日本の冬は水温が低くなりすぎてしまうため、ヒーターを使って26℃付近にたもちます。お住まいの地域や家の空調によっては不要になる場合もあるので水温を確認しましょう。

隠れ家

魚のストレス軽減のため隠れ家を用意しましょう。水草を育てるつもりがなければ人工物で十分です。水草も熱帯魚と一緒に育てたい場合はやや難易度が上がるので、ネイチャーアクアリウムについての記事をご覧ください。

器具はセットがおすすめ

器具に関しては以上ですが、これらの器具がセットになった商品も各メーカーから販売されています。初心者でもセットを購入すると簡単に始められるようになっています。

熱帯魚をお迎えするまで

1. 準備は1週間前から

初心者に多くみられるミスは「熱帯魚と器具を同時に購入すること」です。魚が住める環境を作ってから熱帯魚を購入しましょう。

まず水槽に低床、カルキを抜いた水を入れてフィルターの電源を入れます。カルキの抜き方はカルキ抜きを入れるかバケツに汲んだ水を日光に1日当てておきます。この状態で1週間水を循環させましょう。余裕があれば数日に1回程度水を半分ほど入れ替えます。

2. 熱帯魚を購入する

いよいよ熱帯魚を選ぶときです。店頭でもオンラインでも熱帯魚はビニール袋に入った状態で届きます。買ってきた魚はいきなり水槽に入れるのではなく、袋ごと水に浮かべて水温を合わせましょう。30分ほど浮かべたら袋の口を開け、水槽の水をコップで袋にうつします。これを3〜5回行った後優しく水槽内に放ちます。こうすることで環境の変化によるストレスが軽減されます。

3. エサは翌日から

水槽に入れたばかりの魚はまだ環境に馴染んでおらずショック状態に近い状態です。当日はそっとしておきエサやりなどの世話は翌日から行いましょう。

日常管理

水換え

ここからは週に1回の水換えが基本になります。ホース等で3分の1の水を抜き、新しい水を足します。足す水は水道水で構いませんが、魚のショックを軽減するために水温を合わせ、カルキを抜いておきましょう。水温は新しい水を水槽のある部屋に数時間置いておけば同じ温度になるのでそのまま使うことができます。すぐに水換えをしたい場合は冷水とお湯をうまく調節して、水温計を見ながらちょうど良い温度の水を用意しましょう。

ろ材の交換

フィルター内のろ材には汚れが蓄積していきます。説明書に書いてある頻度で交換しましょう。また、数ヶ月に1回程度説明書に従ってフィルター内の掃除をしましょう。

まとめ

いかがでしたか?熱帯魚の飼育は器具が多いため一見難しく感じますが、他のペットと比べると実はそれほどお金がかからず、簡単に飼育することができます。最近ではSNSやテレビでアクアリウムが取り上げられることが多く、確実にブームがきています。あなたも熱帯魚デビューして充実したアクアライフを送ってみませんか?

The Scaper’s Room のYouTubeでは「ネイチャーアクアリウム」という芸術性を重視したアクアリウムのセッティング方法をご紹介しています。ぜひチャンネル登録をしてください!

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