2017年はADAにとって大きなターニングポイントとなった年でした。ADAはネイチャーアクアリウムのノウハウを確立した世界的なブランドとして有名です。そんなADAは「ADA NATURE AQUARIUM」ブランドとは別に2017年まで廉価路線のDo! aqua という姉妹ブランドを展開していました。いまだに多くのショップではDo! aqua 製品の在庫が僅かに残っているため、最近アクアリウムを始めた初心者の方でも、あの水色のパッケージを目にしたことがあるという方は多いのではないでしょうか。そして2017年より始動した新たなADAのセカンドブランドがDOOA(読み方:ドゥーア)です。Do! aqua の優しい色合いのパッケージからガラッとイメージが変わり、とてもビビッドなデザインになりました。変わったのはパッケージだけではありません。2つのセカンドブランドは根本的に理念が違うのです。具体的にどう違うのか見ていきましょう。
1. コンセプト
Do! aqua
主にビギナー向けに展開されたブランドで、誰でも手軽にネイチャーアクアリウムを楽しめるよう低価格で販売されていました。しかし品質に関してはメインのADA製品に引けを取らないレベルで、デザインも洗練されたブランドです。インターネットではDo! aqua シリーズの販売終了を惜しむ声が相次いでいます。それだけ愛されていたのでしょう。
DOOA
DOOAのコンセプトは自由な発想で植物を楽しむこと。水中でも水上でも育成できるという水草の特性を活かし、型にとらわれないレイアウトを提案しています。
2. ラインナップ
Do! aqua
Do! aqua の製品ラインナップは「ADA NATURE AQUARIUM」シリーズと似ていいて、水槽やCO2キット、フィルターパイプなどをより低価格で販売していました。特にCO2 スターターキットは人気商品で、良心的な価格でCO2が添加できるようになったことで初心者にとっての水草育成のハードルが下がりました。CO2添加装置はDOOAからも販売されていますが本家ADAのアドバンスシステムと大差ない価格です。またDo! aqua にはプラントグラス、ウォーターフォール、ブランチといったオリジナル商品もありました。
DOOA
一方でDOOAラインナップには本家ADAにはない製品が多くあります。侘び草ウォールや水草ウォール、システムテラ30など植物を陸上で楽しむための画期的なツールが続々と発売されています。また2020年には完全水上でサーキュレーターや霧発生装置を完備したパルダリウム水槽も発売されました。DOOAのコンセプトは自由な発想で植物を楽しむことなので、特に初心者向きといったような意図はないと思われます。それは価格に現れていて、残念ながらDo! aqua 時代よりも高価なものが多いです。しかし、このような画期的な製品を生み出すための開発費を考慮すれば値段設定にも頷けます。今後の新製品から目が離せませんね。
3. セカンドブランドのデメリット
残念なことにDOOA、Do! aqua ともに修理などのアフターサービスを受けることができません。価格は低くても、故障や破損した場合には買い換えなければならないのです。またCO2ディフューザーなど、ADA製品群と比べて質の劣るものもあるため、長期的に見たら「ADA NATURE AQUARIUM」ブランドのものを選んだ方が良い場合もあります。
まとめ
どちらの姉妹ブランドも一長一短です。ぜひお店へ足を運んでお気に入りのツールを見つけてみてください。実際にディスプレイされている製品を見るのも良い手です。今後もADAの動向に注目していきましょう!