日本語版限定コンテンツ「廃盤だけどレビュー」では現在では廃盤になっているADA製品を紹介しています。「当時はSNSがなくてレビューが少ない」「中古で買おうか迷ってる」「昔のADA製品を知りたい」といった方のお役に立てれば幸いです。今回ご紹介する製品はソーラーIIです。
1. 商品説明、スペック(公式より)
36Wツイン蛍光灯を2灯装備したつり下げ式照明器具です。ランプ効率に優れたツイン蛍光灯と低発熱の電子安定器により、従来の蛍光灯照明器具よりも省電力でありながら水草の育成に適した光環境を実現します。インテリア性の高いスリムなデザインで、60cm水槽に適しています。
照明ユニットサイズ/W540×D240×H80mm
照明ユニット重量/3kg
接続コード長/5m
ワイヤー間/340mm
ワイヤー長/1.5m
ワイヤー径/1.5mm
電圧/AC100V 50/60Hz(共用)
NAランプツイン36W(2灯)を標準装備。
電子安定器を内蔵(NAコントロールタイマー対応)

2. 見た目、使用感
現在60cmキューブガーデンで使用しています。僕のインスタグラムにたびたび登場している水槽です。ソーラーIIはサイズが横幅54cmあるので60cm水槽をすっぽり覆うようなサイズ感です。それまではソーラーI(幅36cm)を使っていたため、設置直後はかなり大きく感じました。またメタハラではなく蛍光灯を装備しているため、水面からの距離を近づけなければならず、水面の開放感はソーラーIほどありません。手入れやバケツの水を水槽に入れる際に少し邪魔に感じることがあります。

開放感が劣るとはいえ本体のデザインは数年前に廃盤になったとは思えないほど洗練されていて、モダンな雰囲気を醸し出しています。重厚感のあるフォルムで、設置するだけでシステム全体の格が上がったような感覚になります。そもそも多くのライトは開放感どころか水槽上部に直接置くタイプですので、見た目はソーラーIIの方が良いと思います。
また、メタハラと違って安定器がないため音がしないところも評価できます。(もちろんLEDなら静かですが)メタハラと迷っている方で、音が苦手な方はソーラーIIがお勧めです。もう一つメタハラより優れている点はスイッチを入れるとすぐに点灯する点です。些細なことですが、僕はインスタやYouTube用に水槽を撮影することが多いので、パッと電気をつけられる方が使い勝手が良いです。
3. 水草の成長
*パナソニックの電球を使っています
特に心配する必要はなさそうです。CO2を添加している水槽であればどんな水草でも基本的に育つと思います。酸素の気泡も十分に出ています。水面からの距離が20cmになるように設置していますが、この距離が水草の成長に十分な光量を確保しつつ上部の開放感を出すためのちょうど良い位置だと思います。純正の電球が手に入らないため、現在パナソニックの36Wツイン蛍光灯を使っていますが、色味、水草の成長ともに問題ありません。このように専用のものでなくても水草が育つのが蛍光灯の長所ですね。演色性はソーラーRGBには敵いませんが、むしろ自然で良いのかもしれません。一般的な白い光です。


4. 欠点
開放感がソーラーIほどないと書きましたが、それはあくまでソーラーIと比べた場合であり、ソーラーIIも十分開放感があると思います。その他の欠点は見当たらないのですが、対応している水槽が60cmのみというのはやや使い勝手が悪いかもしれません。スタンドを工夫するか天井から吊るせば45cm水槽でも使えると思いますが、ライト部分が大きすぎてバランスが悪く見えると思います。これから90cm以上の大型水槽にサイズアップする可能性がある場合は、一台で90cmまでカバーできるソーラーIあるいはソーラーRGBをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。最近目にする機会が減ってきているソーラーIIですが、デザイン、機能ともに申し分ないとってもかっこいい照明器具です。中古等で手に入れる機会があればぜひ購入して実感してください。
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