侘び草を水上で育てたい! もう失敗しないための4つのポイント

侘び草を水上で育てたい! もう失敗しないための4つのポイント

ガラスの器に侘び草を入れてみたけど長持ちしない…そんな経験をした人は多いのではないでしょうか。ショップに売っている侘び草はどれも生き生きとしているのにどうして? といったお悩みは、実はいくつかのポイントを抑えれば簡単に解決します。この記事では、侘び草の混栽系(有茎草MIX、エキノ・クリプトMIX、モスベース、かれん)を水上で育てる際の注意点やコツについてご紹介します。

1. 侘び草とは

侘び草はADA(アクアデザインアマノ)が販売する水草です。土でできたベースに水草の水上葉が高密度で植っています。種類はMIX系(複数種の水草)や単植系(一種類の水草)があり、特にMIX系はそれぞれランダムな種類の水草が植えられているため一つ一つに個性があります。

僕の思う水上葉の最大の長所は、水中葉とは全く違う見た目が神秘的な点です。よく自宅に遊びに来た人にロタラなどを指差して「これを沈めるとこうなるんだよ」と水上葉と水中葉を紹介すると、皆とても興味津々に聞いてくれます。水草の生命力を間近で感じられるのは侘び草ならではの楽しみ方でしょう。教育的にも効果的だと思いますので、お子さんと一緒に観察してみるのも良いかもしれません。

2. Tips

ここからは具体的な管理方法に入っていきます。

Tip1. まずトリミング

水上葉の侘び草を購入したらまず軽くトリミングをしましょう。切るといっても全ての水草を短くするのではなく、大きい葉や他よりも成長した水草を切ります。こうすることで1cmにも満たない短い水草にも光が当たるようになり全体が高密度のまま成長します。立派な水草を切ってしまうのは勿体無いですが、芽吹いたばかりの水草を維持することが長期的に大事になってきます。どうしても成長した水草を残しておきたい場合は、葉だけを切るのも手です。例えばルドウィジア・グランデュローサやカーナミン、ピグミーマッシュルームなどは葉を何枚か落とせばその下に光が届くのでおすすめの手法です。逆に、ロタラ・ナンセアンやヘアーグラスなど細い葉を保つ水草は、横向きに成長していなければ切らなくても大丈夫です。あくまで小さい新芽に光を当てることが目的ですので、大きい葉でも残しておいて問題がなさそうな場合はそのままでも良いでしょう。

もちろんバッサリ全ての水草を切っても大丈夫です。むしろ全体に光が当たるようになるので、最初に短く揃えたほうがのちの成長は良いです。しかし、寒い時期にトリミングを行うと成長が鈍ることがあるので、成長が遅いと感じた場合は控えめにしましょう。

Tip2. 新鮮な水

今までさまざまな場面で侘び草の水上葉を使ってきましたが、一番成長が良く健康に育ったのがDOOAの侘び草ウォールに設置した侘び草有茎草MIXです。あくまで経験に基づく考えですが、常に綺麗な水が供給され、絶え間なく根の間を流れているというのが理由かもしれません。(照明等の条件は同じと仮定します)上の写真は侘び草ウォールに設置した様子です。土のベース部分に水が常時流れています。似たような管理方法としては廃盤になってしまいましたが、ウォーターフォールでの育成もあります。

このことから侘び草は新鮮な水が好きということがわかります。ガラス容器などで侘び草を管理している場合は、毎日しっかりと霧吹きをしつつ半分程度の水換えを行います。僕は基本的に水草の水換えで余った水道水を使っているのでカルキは抜いてありますが、水道水をそのまま使っても特に問題はありませんでした。

侘び草ウォールについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください

特に霧吹きは今回ご紹介する中で一番重要です。水分補給に加えて害虫対策にもなるので、これだけは怠らないようにしましょう。

Tip3. 伸びた水草はトリミング

詳しいトリミング方法はTip1を参照してください。ここではトリミングをするタイミングについて考えていきます。経験から、気持ちやや早めにトリミングをすることが長期維持のコツです。一番見応えのあるボリュームになったらしばらく飾ってからトリミングしましょう。切った水草を湿ったソイルなどに植えればそこから水上葉が展開し、やがて大きく成長します。水草水槽に植えて水中栽培に切り替えても良いでしょう。

右の侘び草はトリミング後に小さな芽が成長して密度が高くなっています 左はエキノドルスの葉が影を作っているので何枚か切る必要があります

Tip4. 害虫対策

水草の水上栽培で最も厄介なのが害虫です。水中ではスネールなどの景観を損なう害虫が湧くことがありますが、水上葉の場合は実際に植物を枯らしてしまう害虫がつくことがあるので厄介です。ですが対策はシンプル。バケツに水をはり、侘び草を沈めます。これだけで葉や茎についた害虫が浮いてくるので、そのまま流してください。つけておく時間は1時間もあれば十分ですが、少しでも残っているとまた増えるので一晩くらいつけておいても良いでしょう。害虫がついていない場合もたまに水に沈めることをおすすめします。予防になるだけでなくしっかりと侘び草に水分を含ませることができるからです。

ADAから販売されている侘び草ミストは肥料分に加えて害虫を予防する効果がありますが、実際使ってみたところ完全な予防はできませんでした。またこれはあくまで予防であり、殺虫剤ではないので根絶することはできません。

3. 最後に

いかがでしたか? これらのTipsはあくまで僕の経験をもとに書いていますので、この通りにしたからといって必ずしも同じ結果になるとは限りません。他にも気温や湿度、季節といった要素が絡んでくるので、一概にこれが正しいという手法はないのです。僕の記事が誰かのお役に立てれば幸いです。

普段は英語で記事を書いており、このサイトは後から記事をピックアップして日本語に翻訳したものなので、最新の記事は英語版The Scaper’s Roomをご覧ください。

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